新しい技術を多く調べても、製品や事業の目的と結びつかなければ、何を獲得すべきかは決まりません。
技術戦略は、実現したい能力に合わせて、技術の開発、調達、提携、維持、置き換えを選ぶ方針です。
NASAの技術戦略の枠組みも、目指す成果と、それに必要な能力や技術上の不足を対応させています。

技術名から必要な能力へ

仮の例として、工場の異常を早く検出する製品を作るとします。
「画像認識を導入する」だけでなく、どの異常を、どの環境で、どれほど早く発見する必要があるかを示します。
照明、センサー、データ、処理、顧客への通知までを通して、現在の不足を調べます。
一つの技術の性能だけでは、製品全体の能力は決まりません。

次に、自社で開発する、既存製品を調達する、共同で検証するなどの方法を比較します。
初期費用だけでなく、更新、利用条件、提供終了、知識の蓄積への影響を見ます。
社内に残す必要がある知識と、外部の更新へ依存してよい範囲を分けます。

期限と成熟度

技術の試験は、製品で使う条件に近づけながら進めます。
研究用データで動くことと、工場のばらつきの中で使えることは、別の確認です。
不足する性能と、統合や運用の不足を分けると、必要な投資を見積もれます。
製品の提供時期に間に合わない場合の代替案も持ちます。

技術ロードマップには、獲得する能力、判断の節目、依存する成果を記します。
日付と技術名だけを並べると、何が達成されれば次へ進めるかが見えません。
一方、まだ不確実な時期を確定した約束として扱わず、試験結果に応じて更新します。

既存技術の維持にも資源が必要です。
部品の終了、開発環境の更新、担当者の技能が、製品の提供を制約する場合があります。
新技術の探索と、現在の顧客を支える能力を合わせて配分します。
技術の新しさを成果として数えるだけでなく、顧客への便益、開発や運用の費用、外部への依存がどう変わったかを確認します。
その結果を次の獲得と置き換えの判断へ反映します。

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