製品案へ少しずつ情報と投資を加える際、いつ何を根拠に次へ進むかを決める方法があります。
ステージゲート・プロセス(Stage-Gate® process)は、部門横断の仕事を行うステージと、継続や資源を決めるゲートを組み合わせた製品イノベーションの枠組みです。
Robert Cooperらが発展させ、Stage-Gate Internationalが案内しています。

仕事と投資判断を分ける

たとえば、業務用の節電機器を開発するとします。
初期には、顧客が抱える費用の問題、技術の実現性、代替手段を調べます。
証拠が増えた段階で、試作へ人と予算を追加するかを決めます。
各ステージで得た情報を使い、次へ進める前提が成り立つかをゲートで確認します。

ステージは、営業、設計、製造が一部門ずつ順番に終える工程とは限りません。
顧客の調査と技術や供給の検討を並行し、相互の条件を調整します。
設計が終わった後に初めて製造の意見を聞くと、変更の負担が大きくなる場合があります。

ゲートで残す決定

ゲートでは、次に進むか、止めるか、保留するか、追加確認へ戻るかなどを判断します。
継続する場合は、次に確認すること、必要な資源、主要な成果、次の判断時点を合意します。
承認だけを出して人を確保しなければ、投資判断は実行へつながりません。
評価基準には、戦略への適合、顧客の価値、実現可能性、費用とリスクなどを使います。

規模と不確実さへ合わせる

小さな改良に大規模開発と同じ資料を求めると、必要以上の負担になります。
案件の種類、投資の大きさ、残る不確実さに合わせて、確認の細かさを選びます。
また、開発中の反復や設計変更を一律に禁止する枠組みではありません。
新しい情報を取り込む方法としてアジャイル・ステージゲートもあります。

個別案件の承認と、複数案件の中で資源を配分する判断は分けて検討します。
関連する全体の管理は製品開発ポートフォリオ、意思決定の節目はゲートで説明しています。

参考資料