仕事の変更を伝えるとき、目的だけでなく、日々の担当や周囲への影響まで知りたい人がいます。
S型(Steadiness)は、DiSCモデルで、支援、安定、協働を重視する傾向を表します。
Everything DiSCで使う語はSteadinessです。
変化が嫌いな人、決断できない人という固定的な性格の判定ではありません。

変更の影響を共有する

たとえば、顧客対応の当番制を変える場面を考えます。
新制度の効率だけを説明しても、引き継ぎ中の問い合わせや、休暇中の支援がどうなるかが不明なら、判断しにくい状態が残ります。
開始日、変わる担当、困ったときの相談先を具体的に示し、試行期間を設ける方法があります。
懸念を聞く時間を用意すれば、運用を始める前に例外を見つけられます。

安定を重視する行動は、周囲の仕事への影響を把握しようとする行動でもあり得ます。
反応が控えめな場合に、賛成したと解釈するのではなく、対応しにくい条件がないかを尋ねます。
本人が考えてから意見を出せるよう、会議前の資料や後から記入できる記録も用意します。

支援の負担を見えるようにする

周囲を支える人に依頼が集まると、本来の担当や休息が後回しになることがあります。
当番制の例なら、誰が実際に相談を受けたかも確かめ、一人が常に代わっていないかを見ます。
「協力的だから任せる」という判断だけでは、無理を見落とします。
引き受けられる範囲と、他の人へ戻す条件を共有する必要があります。

対話に使うための範囲

Everything DiSCは、誰もが四つのスタイルを組み合わせて持つと説明しています。
Sの結果から、指導力や能力の上限を推測することはできません。
職務の適否を決める代わりに、何が予測できれば安心して仕事を進められるかを本人と話し合います。
行動の速さを重視するD型、正確さを重視するC型との違いも、人を分けるためでなく、情報の伝え方を調整する材料になります。

参考資料