新しい案を自由に考えても、いつもの組み合わせに戻ってしまうことがあります。
形態分析は、問題や製品を構成する複数の次元を定め、各次元の選択肢を組み合わせて案を探索する方法です。
数値だけでは表せない複雑な問題にも使われます。

次元と選択肢を並べる

仮に、地域への荷物の受け渡し方法を考えます。
受取場所、保管方法、本人確認、通知手段という次元を置き、それぞれに候補を並べます。
場所なら店舗やロッカー、保管なら常温や温度管理といった選択肢が考えられます。

次元どうしが同じ内容を重複して表していないかを確認します。
また、最初から既存の方式だけを選択肢にすると、作る組み合わせもその範囲に限られます。
顧客の状況や技術上の可能性を調べながら、必要な候補を加えます。

成り立つ組み合わせを探す

選択肢を機械的に組み合わせると、実現しない案も大量に含まれます。
無人の受取場所で、人による対面確認を前提にするなど、両立しない条件を整理します。
一般形態分析では、選択肢の組の整合性を評価し、検討する範囲を絞ります。

ただし、二つずつの組が矛盾しないだけで、全体が必ず実現するとは限りません。
残った案について、運用、費用、利用者の負担などを具体的に検討します。
外した条件と理由も残すと、制約が変わったときに見直せます。

選択するための評価

形態分析は、候補を広げて構造を見渡すための方法です。
どの案が最も価値を生むかは、顧客の需要や事業上の条件を別に調べる必要があります。
受け渡しの例なら、利用者がその場所へ行けるか、保管費用を回収できるかを確かめます。

候補を少数へ絞った後は、コンセプトテストや実現可能性分析へ進めます。
マインドマップが関連する考えを広げるのに対し、形態分析では、定めた次元の組み合わせを系統的に扱います。

参考資料