自社だけでは持っていない知識を集めたいとき、広い参加者に課題を公開する方法があります。
クラウドソーシングは、不特定または幅広い人々から、案、作業、データ、評価などを募る方法です。
NASAの公開課題の取り組みは、組織の課題に対して外部の知識や工夫を集める実例です。

何を集めるかを先に決める

仮の例として、自転車の駐輪場所を見つけるサービスを作るとします。
市民から駐輪場の位置を集めることと、混雑を推定する方式を募集することでは、依頼内容も評価方法も異なります。
位置情報なら、記録日時、利用条件、重複の扱いを定めます。
方式の募集なら、入力データ、性能の測り方、実行環境を示し、案を公平に比較できるようにします。

募集には、参加条件、提出物、期限、報酬、採否の基準を記載します。
著作物や発明を受け取る場合は、提出者と利用者がどの権利を持つかを募集条件でそろえます。
公開できない情報が多い課題では、説明不足のまま幅広く募るより、相手を限定した協働のほうが適する場合もあります。

集まった数と情報の品質

多数の投稿があっても、地域や利用者層が偏る可能性があります。
駐輪場の例なら、投稿の多い駅周辺だけ情報が充実し、郊外が空白になるかもしれません。
投稿数と、必要な範囲をどれだけ覆えているかを分けて確認します。
重複、古い情報、意図的な誤りを見つける仕組みも用意します。

参加者の評価を採否に使う場合には、人気と課題への適合性を区別します。
画像が魅力的な案に票が集まっても、運用できるかは別途確認が必要です。
採用後の検証と保守に誰が責任を持つかを決めなければ、募集時だけ情報が増えて更新されない状態になり得ます。
外部から得る知識に加えて、募集、確認、統合に必要な自社の作業も費用として見積もります。
参加者へ結果と判断理由を返せる設計にすると、継続的に協力を求める際の条件も明確になります。

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