複数の案を見ていても、何をよいと判断するかが違えば、会議は平行線になります。
判断基準(Criteria)は、選択肢や成果を評価する際に使う条件や軸です。
目的と結びつけ、実際に確認できる形にして使います。
単なる好みや、決定後に付けた理由とは分けます。

評価したい対象を具体化する

たとえば、保守用端末を選ぶ場合、「使いやすさ」だけでは比較の仕方が定まりません。
手袋をした状態で操作できるか、屋外で表示を読めるか、記録を入力する時間はどうか、といった条件へ分けます。
対象の仕事と利用者が明確なら、実際に同じ作業を試して比べられます。
必要な精度や強度も、利用場面の条件に合わせて確認します。

必須条件と望ましさ

電池の安全条件など、満たさなければ採用できない項目と、重量など程度で比較する項目を分けます。
すべてを点数にして足すと、必須条件の不足をほかの利点が隠してしまうことがあります。
比較する軸が複数あるなら、何を優先するかと、その理由も話し合います。
同じ情報を二つの名前で重複評価していないかも確認します。

測り方と証拠をそろえる

基準には、確かめ方と判断の境界を添えます。
端末の例なら、参加者の印象だけか、作業時間や誤操作の観察も使うかを決めます。
異なる条件で得た結果を同列に比べると、案の違いより試験の条件が結論へ影響します。
仮定が残る項目は、その不確実さも明記します。

基準を変える場合

調査で新しい重要な条件がわかったら、基準の見直しが必要になります。
ただし、好みの案を選ぶために、後から重みを変え続けることとは区別します。
変更理由を記録し、必要なら全案を同じ基準で再評価します。
複数案件の資源配分にはポートフォリオ基準、投資を判断する節目にはゲート、確認の抜けを防ぐ道具にはチェックリストが関連します。

参考資料