大きな価値が見込まれる開発案件でも、多くの人員や費用を必要とすれば、限られた資源の使い方として別の案が有利になることがあります。
生産性指数は、投入する資源に対して得られる成果や価値を比べる指標です。
製品ポートフォリオでは、これから加える資源に対する案件の価値を比較する用途があります。

比率の定義をそろえる

分子に利益、現在価値、期待商業価値などのどれを使うか、分母に費用や人員のどれを置くかで、指数の意味が変わります。
同じ「生産性指数」という名称でも、異なる式で計算された値を直接比較できません。
計算式、対象期間、残りの投資を評価するのかを明示します。

仮に、価値の見込みを残りの開発費で割る式を使うとします。
価値5,000万円、残りの開発費1,000万円の案は5、価値6,000万円、残りの開発費2,000万円の案は3になります。
この条件では前者の比率が高くても、後者の価値の総額は大きい、という違いがあります。

小さい案件への偏り

比率の高い案件から選ぶだけでは、全体の価値が最大になるとは限りません。
案件を分割できるか、互いに依存するか、限られているのは予算か特定技能かによって、実行できる組み合わせが変わります。
将来の技術や能力を育てる案件の価値も、短期の収益だけでは捉えにくい場合があります。

また、支出が少なく見えるように開発範囲を外へ移すと、指数だけが改善します。
運用や導入支援など、必要な費用が同じ範囲で含まれているかを確かめます。

見積もりの確かさ

価値の見込みは、需要、価格、成功の見通しなどの前提に依存します。
精密な比率を出しても、その前提が弱ければ順位は変わります。
前提を変えた場合の値と、順位が入れ替わる条件を調べます。

ポートフォリオ管理で使う際は、戦略との適合やバランスを合わせて検討します。
感度分析は、指数がどの見積もりに強く依存するかを確かめる方法です。

参考資料