既存製品の改良だけでは、これまで扱えなかった用途や性能へ進めないことがあります。
ブレイクスループロジェクト(Breakthrough projects)は、新しい技術や製品のあり方によって、従来から大きく変わる成果を狙う開発案件です。
既存の技能や進め方から離れる部分が大きく、不確実さも高くなります。

新しさを分けて調べる

たとえば、接触して測る装置を、離れた場所から測定する方式へ変えるとします。
原理が実現できるかだけでなく、現場の環境で精度が出るか、顧客が設置方法を変えられるか、保守を続けられるかを調べます。
技術の新しさと、市場や提供方法の新しさは、別の疑問です。
動く試作品ができても、事業として成立したとは限りません。

投資を段階へ分ける

不確実な案件へ、最初から詳細な量産計画を置くと、根拠の薄い前提を固定する可能性があります。
最初は、成立しなければ案を変える必要がある条件を選び、小さな試験で確かめます。
測定の例なら、代表的な環境で必要な精度へ届くかを先に調べる方法があります。
得られた証拠から、次に投じる人と資源を決めます。

既存の基準をそのまま当てはめない

過去の製品を前提にした評価では、新しい案の価値や制約を十分に捉えられない場合があります。
ただし、挑戦的だから品質や事業の条件を無視してよいわけではありません。
何を守り、何を学びながら変えるかを共有します。
通常の案件と比べて、必要な技能や関係部門の変更も明らかにします。

他の案件との組み合わせ

ブレイクスルーを狙うことは、大きな成功を保証しません。
成果を得るまでの時間と失敗の可能性を踏まえ、製品開発ポートフォリオで投資の配分を検討します。
派生プロジェクトや支援プロジェクトは、既存の製品や工程を活かす別の働きを持ちます。
なお、破壊的イノベーションは市場の変化を説明する別の理論でも使われるため、技術の大きな進歩と同じ意味で一律に扱わないようにします。

参考資料