目標だけを共有しても、顧客や施策を選ぶ基準がなければ、個々の判断はばらばらになります。
戦略は、どの顧客へどんな価値を届け、そのためにどの活動と資源を選ぶかを結びつける方針です。
Harvardの戦略研究拠点は、独自の価値提案、活動の選択、トレードオフ、活動同士の適合を示しています。

目標と活動の間を埋める

仮の例として、修理会社が「地域で最も選ばれる」と目標を置くとします。
即日対応を重視するか、難しい修理へ特化するか、低価格で定型修理を提供するかによって、必要な部品、人員、受付の方法が違います。
すべてを同時に約束すると、在庫や技術者の配分で衝突する可能性があります。
対象とする依頼と、対応しない条件を示します。

選んだ価値を届けるため、活動をそろえます。
即日対応なら、受付での確認、部品の在庫、移動範囲、技術者の待機を一緒に考えます。
広告だけを変えても、対応できる仕組みがなければ顧客への約束を守れません。
個々の効率を上げる改善と、どの価値を提供するかの選択を分けて扱います。

前提を確かめる

戦略には、顧客が重視する条件や競合の対応について仮説が含まれます。
修理の速さに対価を払う顧客がどれだけいるか、対象範囲で必要な部品を持てるかを調べます。
仮説が外れたときには、目標値だけを修正せず、価値と活動の組み合わせを見直します。

実行する計画には、人、費用、時期、判断する人を置きます。
施策を多数並べるだけでは、どれが方針の実現に必要かがわかりません。
各施策が何を変え、どの条件に依存するかを示し、順序と優先順位を決めます。
測る結果も、選んだ顧客への便益と事業の継続に対応させます。

外部条件が変わるため、戦略の継続と見直しの両方が必要です。
短期の変動で方針を頻繁に変えることと、根拠が崩れても固守することを避けます。
何がわかれば再検討するかを決め、実際の資源配分が方針と一致するかを確認します。
その記録があると、新しい案件や変更要求にも一貫した判断をしやすくなります。

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