案件ごとに人員を確保したつもりでも、同じ専門家がいくつもの計画へ重複して入っていることがあります。
リソースマトリクス(Resource matrix)は、資源と仕事や案件の対応を表にし、配分や不足を確認する道具です。
どの行と列に何を置くか、値が時間、割合、責任のどれを表すかを明示して使います。

配分を同じ単位で比べる

たとえば、三つの開発案件が一人の試験担当者を必要とするとします。
案件を行、週を列にして必要時間を記録するか、担当者を行、案件を列にして配分率を記録します。
毎週20時間しか使えない人へ、合計30時間を割り当てていれば、不足がわかります。
通常業務が配分に含まれるかどうかもそろえます。

資源の種類を混ぜない

人数、作業時間、設備の占有日数は、同じ値として足せません。
技能の異なる人員も、人数だけで代替できるとは限りません。
試験担当の例なら、測定を実施できる人と、結果を承認できる人の両方が必要かを確認します。
必要に応じて表を分け、どの不足が案件の開始や完了を妨げるかを調べます。

表で役割を表す場合は、資源の量を表す表と区別します。
誰が実行や承認を担うかを示す責任分担表には、作業時間の余裕までは現れません。
名称が似ていても、何の判断へ使える表なのかを凡例に示します。

表を調整の材料にする

不足が見つかったら、担当者へ負担を引き受けてもらうだけでなく、仕事の順序、案件の優先度、外部の支援を比較します。
たとえば試験時期をずらすなら、他の成果や発売日へ影響するかを確かめます。
変更を決める権限を持つ人と、更新の責任者も明確にします。

表の数値は、実際に使える時間や仕事の変化に合わせて更新します。
配分率を100%へ合わせること自体は、最短の完了や安定した品質を保証しません。
リソース計画とキャパシティ計画へ結びつけ、判断した変更が実行されたかを確かめます。

参考資料