一つのヒット製品があることと、新製品を継続して事業成果へ結びつけることは、同じ評価ではありません。
優秀企業イノベーター賞(Outstanding Corporate Innovator Award、OCI Award)は、PDMAが企業の継続的な製品やサービスのイノベーションを評価する賞です。
対象と選考方法は、PDMAの公式案内で確認できます。

個別製品より組織の取り組みを見る

公式案内は、複数年にわたる新製品の成果、新製品による成長、他者へ説明できる開発の実践、組織に適した独自性などを挙げています。
応募資料だけでなく、選考が進んだ企業への詳細な確認も含まれます。
募集条件や日程は変わるため、応募時には対象年の案内を確認します。
この賞を、すべての製品の品質や将来の収益を認定するものとして広く解釈しないようにします。

仮の例として、設備メーカーが受賞企業の実践を参考にするとします。
会議の名称や審査表をまねる前に、その企業がどの顧客を持ち、どの期間で成果を測り、どの資源を使っているかを調べます。
大量生産の消費財と、受注型の業務設備では、開発頻度も投資回収も異なるためです。

事例を自社の判断へ使う

参考にする実践には、解いた問題と成立条件を添えます。
初期探索へ少額を配分する方法なら、自社で誰が調査を行い、何をもって次の投資を決めるかを考えます。
同じ会議回数や予算比率を取り入れても、判断権限や評価が違えば、同じ結果になるとは限りません。
小さく適用して、学習や意思決定の変化を確認します。

受賞事例を読むときも、発表された成功と、自社が検証した事実を区別します。
不成立だった案件や、共通設備、販売網など、表に出にくい条件が成果へ影響している可能性があります。
入手できない情報は推測で補わず、比較の限界として残します。

社内で賞の獲得を目標にする場合は、応募資料の整備と、顧客や事業の改善を分けて管理します。
資料に書ける活動が増えたことだけでは、開発能力が高まったとは判断できません。
継続的な製品成果、その根拠、実践の更新を追うことで、表彰を学習の機会として使いやすくなります。

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