作業が同時に並んでいても、前提となる成果がそろわなければ、次の仕事は始まりません。
ネットワーク図(Network diagram)は、作業や節目と、その依存関係を線で結んで示す図です。
ここでは、コンピューターの接続構成ではなく、プロジェクトの日程を分析する図を扱います。

作業をつなぐ条件を示す

たとえば、展示用の試作品を用意するには、設計後に部品を加工し、同時に制御用のソフトウェアを準備するとします。
組み立て後の動作確認には、部品とソフトウェアの両方が必要です。
二つの仕事が合流する関係を描けば、片方だけ完成しても評価を始められないことがわかります。
矢印を引く際は、前の仕事の何が必要なのかを確認します。

図を作る順序

まず、完成までに必要な作業を挙げ、開始と終了の条件をそろえます。
次に、技術上の依存と、担当者や設備の都合による順序を区別します。
同じ人が担うため順番にしている仕事は、担当の変更で並行できるかもしれません。
一方、試作品を壊して調べる試験の後に、同じ個体を展示へ使うことはできないため、物理的な条件も確かめます。

所要期間を付ければ、開始できる時点や完成へ影響する経路を分析できます。
ただし、矢印が抜けていたり、必要以上に直列化していたりすると、得られる日程も変わります。
図を担当者と確認し、実際の仕事を表しているかを点検します。

図の役割を使い分ける

ガントチャートは、カレンダー上での期間や重なりを見るのに向きます。
ネットワーク図は、仕事の前後関係や合流をたどるために使います。
完成日を左右する経路はクリティカルパスで説明しています。
通信や業務の流れを示す図と同じ記号を使う場合でも、線が何を意味するかを凡例で示します。

進行中に仕事を追加したら、その作業だけを図へ載せず、前後の依存も更新します。
図の見た目を整えるより、変更がどこへ伝わるかを判断できる状態を保ちます。

参考資料