作業の一覧だけでは、いつ忙しくなり、どの仕事が重なるかを把握しにくいことがあります。
ガントチャート(Gantt chart)は、作業を縦に並べ、横軸の時間に沿って、開始から終了までを棒で示す図です。
担当、依存関係、主要な節目、実績を併記する使い方もあります。

予定を共通の時間軸へ置く

たとえば、試作品の設計に3日、部品の調達に5日、組み立てと評価に2日ずつかかるとします。
設計と調達をどこまで並行できるか、部品がそろうまで何が待つかを確認して棒を置きます。
単に希望する日付へ並べると、実際には始められない仕事を計画してしまいます。
待ち時間や休日も含め、作業量とカレンダー上の期間を区別します。

依存と資源を合わせて見る

同じ担当者へ二つの作業が同時に割り当てられていないかを確かめます。
試作品の例なら、組み立てる人と評価する人が同じ場合、二つの棒を重ねても実行できるとは限りません。
設備や外部の確認者も資源として見ます。
依存関係を線で示す場合は、どの仕事の何が終われば次へ進めるかを共有します。

実績と残りを更新する

進行中は、当初の予定と現在の見込みを分けて確認します。
部品が遅れたなら、組み立てだけでなく、評価や引き渡しへ与える影響を調べます。
完了率を塗るだけでは、残る仕事の種類や不確実さは見えません。
成果の確認と合わせ、完了見込みを更新します。

図の細かさは、読み手の判断へ合わせます。
全体の調整には主要な節目、担当者には実行できる作業が必要です。
膨大な行を一枚へ載せるより、必要な範囲を選んで示します。

図だけでは確実にならない

ガントチャートは、入力した前提を表示する道具です。
棒が整っていても、見積もりや資源の確保が正しいことを保証しません。
所要時間が不確かな仕事には、仮定や確認日を添えます。
依存の整理はネットワーク図、完了時期へ影響する経路はクリティカルパス、担当の配分はリソースマトリクスと組み合わせて検討できます。

参考資料