事業案を検討するとき、自社にできることと、外部で起きている変化を混ぜると、何に対応するかが曖昧になります。
SWOT分析は、強み、弱み、機会、脅威を分け、方針を考える方法です。
強みと弱みは主に内部の条件、機会と脅威は外部の条件として整理します。

対象と目的をそろえる

仮に、保守サービスを新しい地域へ展開するとします。
既存の点検技能がその地域の顧客にも役立つなら強み、現地の支援体制がないなら弱みの候補です。
対象設備の増加は機会、代替サービスの普及は脅威の候補になり得ます。

これは仮の整理であり、項目の良否は目指す事業と相手によって変わります。
自社に技能があることだけでは、競合や代替手段に対する強みとまでは言えません。
顧客が評価する条件と比較して、根拠を確かめます。

根拠と解釈を残す

「ブランド力がある」「市場が伸びる」といった表現だけでは、議論を確かめ直せません。
認知の調査、継続契約の状況、市場の統計など、判断の根拠と対象期間を示します。
わかっている事実と、今後起こると考える変化を分けます。

また、同じ条件が機会にも脅威にもなることがあります。
新技術の普及は、新しい提供方法を作れる一方、既存製品が選ばれなくなる可能性もあります。
分類を一つへ固定するより、自社にどう影響するかを具体化します。

選択肢へつなげる

項目を四つの欄へ埋めた後は、対応する行動を比較します。
強みを生かせる対象へ絞る、弱みを外部との協力で補う、脅威への対応を試すなど、何を変えるかを考えます。
効果と実現に必要な条件を確かめ、採用しない案の理由も残します。

PESTLE分析は外部の変化を探す材料になります。
選んだ方針が前提の違う将来でも機能するかは、シナリオ分析で検討できます。
SWOTは結論を自動的に出す採点表としてではなく、その検討の整理に使います。

参考資料