新しい案への協力を求める場面では、説明の内容に加えて、人との関わり方にも違いが現れます。
I型(Influence)は、DiSCモデルで、熱意を伝えることや、他者との協働を重視する傾向を表します。
Everything DiSCでは小文字の「i」を使います。
社交的に見える人が、どの場面でも同じように振る舞うとは限りません。

対話を具体的な仕事へつなぐ

たとえば、社内の試作品展示会に関係部門を招く担当者が、アイデアを話す場を積極的に作るとします。
対話が増えれば、まだ共有されていない用途や協力者が見つかることがあります。
一方、盛り上がった案と、実施を決めた案を区別しなければ、参加者ごとに期待が変わってしまいます。
終了時に、試す対象、担当者、次に確認する日を記録します。

このような記録は、特定のスタイルの弱点を補うためだけのものではありません。
人の記憶に依存せず、離れたメンバーも同じ決定を参照するために役立ちます。
口頭で相談しやすい人と、事前に資料を読んで考えたい人の両方が参加できる方法を用意します。

熱意と証拠を分ける

提案者が楽しそうに話していても、顧客の需要が確認されたことにはなりません。
展示会の例なら、参加者の賛同に加えて、どの現場で、どんな問題に使いたいのかを聞きます。
試行に協力する人と条件が決まれば、次の調査を具体化できます。
反対意見が出たときも、人間関係への否定と受け取らず、案のどの前提に疑問があるかを確かめます。

特性を評価の代わりに使わない

Iの傾向は、営業職への適性や、説得の成否を保証しません。
同じ人にもD型やS型などの特徴が重なり、状況に応じて行動は変わります。
結果を本人と話し合い、会議への参加方法や情報共有の工夫を試す材料にします。
発言量が多いからI型だと決めつけるより、どの情報や関わり方が仕事を進めやすくするかを聞くことが先です。

参考資料