投資案件の収益率を評価するとき、比較するための最低基準を置く方法があります。
ハードルレートは、投資の検討や採用の条件として設定する要求収益率です。
OpenStaxの投資評価も、必要とする最低限の率として説明しています。

評価する指標とそろえる

仮の例として、設備更新案のIRRを年率で計算した場合、比較する基準も同じ年率とします。
会計上の利益を使う率と、現金の収支から計算したIRRを、定義を確認せずに同じ基準で比べないようにします。
税、物価、通貨、期間の扱いも、収支と基準の間でそろえる必要があります。
何%にするかだけでなく、どの評価に使う率かを記します。

基準の根拠には、資金の費用、案件のリスク、組織の投資方針などが関係します。
案件ごとに同じ率を使うことが適切かも確認します。
不確実性を収支のシナリオで調整し、さらに同じ理由で率を上げる場合には、重複して影響を入れていないかを調べます。

閾値を超えた後の比較

基準を超えたことだけで、必ず実行すべき案件とは決まりません。
資金、担当者、設備に上限があれば、ほかの案件と比較する必要があります。
率が高い小さな案件と、率は低くても価値の総額が大きい案件では、資源配分の判断が異なる場合があります。
NPV、必要資金、実行能力も合わせて見ます。

また、顧客への約束を守る設備や、適用される義務を満たす変更には、収益率だけで選べない条件があります。
対象の目的を明確にし、代替案の費用や実現性を比較します。
事業を続ける前提の変更と、新しい収益を得る投資を、一つの閾値で説明しないようにします。

新製品の探索では、予測した収益率より、顧客や技術の前提がまだ不明なこともあります。
その段階で精密な率を要求すると、計算を埋めるための仮定が増えます。
小さな調査投資で何を確認するかと、規模を広げる際の評価を分けるとよいでしょう。
率を変更した場合には、理由、適用する案件、判断が変わる範囲を記録し、都合のよい基準選びを避けます。

関連する記事:内部収益率(IRR)、正味現在価値(NPV)、期待商業価値(ECV)。