製品が予定どおり完成しても、性能が不足すれば使えず、性能がよくても開発に想定外の負担が残る場合があります。
この文脈でいう成功は、新製品の技術的な性能と、開発プロセスの目標を達成することです。
売上や顧客の評価だけとは区別し、開発の結果を複数の面から確かめます。

製品の性能を確かめる

たとえば、新しい検査装置で、必要な検出精度、処理速度、耐久性を目標にしたとします。
どの条件で測り、どの結果なら目標を満たすかを先に決めます。
平均的な精度だけでなく、対象物や環境が変わった際の範囲も確かめます。
仕様の数値を満たしたことと、顧客が必要とする作業へ使えることが一致しているかも確認します。

開発の進め方を確かめる

日程、開発費、手戻り、必要な資源など、プロセスの目標を調べます。
予定と実績の差を見る際は、途中で範囲や条件が変わったかを分けます。
装置の検証を増やしたために費用が上がった場合と、同じ設計のやり直しで費用が増えた場合では、次の改善が異なります。
数値だけで成功と失敗を分けず、差が生じた判断を確認します。

一つの面で全体を評価しない

性能と開発目標を達成しても、顧客が選ばず、事業の採算が合わないことはあります。
逆に、事業上の成果が得られても、無理な働き方や品質問題を見逃す理由にはなりません。
この評価は、新製品の成功を考える一つの面であり、すべてを表す指標ではありません。
利用者の価値や事業上の効果と合わせて判断します。

次の案件へ使う情報

評価には、当初の目標、変更した理由、測定の条件、得た結果を残します。
達成できなかった項目は、目標が不適切だったのか、実現方法に問題があったのかを分けて調べます。
学びを次の製品開発プロセスやプロジェクト資源見積もりへ反映します。
成果を検査して次の判断をする活動はプロジェクト意思決定とレビューも参照してください。

参考資料