製品全体への評価が低くても、何が不満なのかがわからなければ改善の対象を選べません。
属性テストは、味、重量、見た目、操作方法など、製品の個別の特性について評価する活動です。
評価したい属性と、顧客が判断する条件を具体的に定めて使います。

何を比べるかを絞る

たとえば、携帯用ライトの握りやすさを調べる場合を考えます。
太さの違う試作品を用意し、持ち歩く、手袋で握る、片手で点灯するといった作業を試してもらいます。
単に「持ちやすいですか」と尋ねるより、どの操作で持ち替えや力が必要になるかを観察できます。
Nielsen Norman Groupの調査手法の整理も、好みを尋ねる調査と行動を観察する調査を分けています。

握りやすさと同時に重量や形も大きく変えると、評価が変わった理由を特定しにくくなります。
一つの特性を比べたいなら、ほかの条件をできるだけそろえます。
複数の属性の組み合わせを調べるなら、その影響を分析できる実験計画を用意します。
実施後に都合のよい属性だけを成果として選ばないようにします。

感想と作業結果を残す

ライトの例なら、握りやすさの評価に加えて、落とした回数、持ち替え、点灯までの操作を記録できます。
参加者が高く評価した形でも、長時間持つと疲れるかもしれません。
短時間の初見の評価と、継続して使った結果を分けます。
また、手の大きさや手袋の有無など、結果を変えうる条件を残します。

比較の順序も結果に影響する可能性があります。
全員に同じ順で試してもらうと、慣れや疲れを試作品の効果と混同する場合があります。
順序を分けるなど、比較したい要因以外の影響を抑えます。
試す前に商品名や設計意図を強調すると、期待に沿う評価を引き出す恐れがあるため、説明はそろえます。

属性の高評価と購入を分ける

握りやすい形が選ばれても、そのために価格と重量が増えれば、製品全体として選ばれるとは限りません。
属性テストで得た結果を、全体の利用場面や価格との比較へ戻します。
すべての属性を最高にするより、対象者にとって何を優先するかを判断します。

少人数の結果は、特定条件で起きた問題を見つける材料です。
市場全体での支持率を示すには、対象者の選び方と標本数などを別に設計します。
味や触感の評価は官能テスト、要因の組み合わせは実験計画法、対象者の便益は顧客ニーズにつなげます。

参考資料