要求する性能がわかっても、製作や実装へ渡すためには、どの構成で実現するかを具体化する必要があります。
設計仕様(Design specifications)は、設計の結果を共有し、製作、実装、検証へ使うために、構造、寸法、接続、振る舞いなどを定める情報です。
組織によって、要求条件を含む文書にも同じ名称を使うため、内容の範囲を明示します。

要求と選択した案を結ぶ

たとえば、屋外で使う測定端末を設計するとします。
求める温度範囲や防水の条件に対し、筐体、密閉部、コネクター、放熱の方法を選びます。
設計仕様には、必要な寸法や材質、部品の接続、組み立てと確認に必要な情報を記します。
どの要求を満たすための設計かを対応させると、変更の影響をたどれます。

接点の曖昧さを減らす

複数の部品やシステムを組み合わせる場合、接続の形、信号、許容する条件、異常時の動きをそろえます。
各担当者が自分の部分だけで判断すると、組み合わせて初めて食い違いが見つかることがあります。
図や試作品を使い、接点を早めに確認します。
既存の仕様を参照するなら、対象の版と適用範囲を示します。

製作前と変更時の確認

仕様が要求と制約を満たすかを、解析、試験、レビューなどで確かめます。
設計を変える場合は、関連する図面、部品、ソフトウェア、試験への影響を確認します。
端末の筐体を変えれば、熱や操作感も変わる可能性があります。
変更した箇所だけを見て、全体の条件が維持されたと即断しないようにします。

詳細を固定する時点

まだ比較すべき案がある部分と、製作のため確定が必要な部分を区別します。
早すぎる固定は変更の負担を増やす一方、曖昧なまま渡せば作る側が推測することになります。
製品定義に示す目的と範囲へ結びつけ、必要な時点で合意します。
関連する製品設計仕様とは、文書の名称より、製品全体の条件と選択した設計をどう分けて管理するかを確認します。

参考資料