製品開発の進め方を見直すとき、実務家の経験談だけでなく、研究の方法と結果を調べる入口があります。
Journal of Product Innovation Management(JPIM)は、製品開発やイノベーション管理に関する学術誌です。
PDMAが案内しており、戦略、設計と開発、事業化などを対象にしています。
日本語の表題は内容を表す訳であり、論文を探す際は英語の誌名を使います。

どの種類の記事かを確かめる

公式案内では、独自の研究、既存研究を整理するレビュー、議論を促す論考などが区別されています。
同じ誌面に掲載されていても、調査データによる結果と、著者の解釈や提案は読み分ける必要があります。
たとえば、新製品チームの権限と成果を調べたいなら、対象とする企業、用いた質問、成果の測り方を確認します。
要約だけで判断せず、自社との条件の違いを調べます。

実務へ使う前に読む点

研究を参照するときは、まず何を説明した論文かを特定します。
チームの自律性と成果に関連が見られても、自律性を高めれば必ず成果が上がると結論づけられるとは限りません。
調査の設計、他の要因の扱い、著者が述べる限界を確認します。
新興企業で得られた結果を、大規模な製造組織へそのまま適用する場合にも、追加の検討が必要です。

使えそうな知見があれば、社内で何を小さく試し、どの結果を確かめるかへ具体化します。
たとえばチームの判断権限を変えるなら、範囲を定め、変更前後の決定待ちや品質への影響を観察します。
研究の一節を引用するだけで、組織変更の効果が証明されたと扱わないようにします。

記録しておく情報

論文名、著者、発表年、DOIに加えて、利用した主張と適用条件を残すと、後から検討できます。
全文へのアクセス方法は、出版社や所属機関の案内で確認します。
研究を継続して実務へ戻す仕組みは学習する組織とも関わります。
対象領域の全体像は製品開発やプロダクトマネジメントも参照してください。

参考資料