予定した顧客数、納期、品質には、まだ確定していない条件が関係します。
リスクは、不確実性が目標へ与える影響を扱う概念です。
英国政府のOrange Bookは、原因、起こり得る事象、その結果をつなげて表す方法を示しています。

目標との関係で記述する

仮の例として、製品を秋に発売する計画で、新しい部品の供給量が未確定だとします。
「部品が不安」と書くより、「供給の遅れで結合試験を始められず、発売時期が遅れる可能性がある」と書くほうが、判断に使えます。
納期という目標に対して、どの経路で影響するかが見えるためです。
同じ部品でも、別の案件では費用や性能への影響が中心になるかもしれません。

すでに部品が届かず作業が止まっているなら、起きた問題として対応します。
その問題から、今後さらに試験が遅れる可能性があるなら、残るリスクを別に整理します。
現在の事実と将来の可能性を混ぜないことで、必要な行動と監視を分けられます。

起こりやすさと影響

リスクを比較するときは、起こりやすさ、影響、時期、既存の対策を確認します。
確率と損失額の積が同じでも、頻繁な小さな損失と、まれな大きな損失では、対応できる条件が違います。
単一の期待値や色分けだけで判断せず、業務が耐えられる範囲と、情報の確かさを示します。
推定の根拠が少ない場合は、細かな数値を並べても確かさは増えません。

不確実性には、予想より需要が増えるなど、好ましい結果も含めて扱う枠組みがあります。
その場合でも、得られる便益と、需要増加に対応できない負担を分けます。
何を目標として評価するかを示さないと、同じ事象を別の意味で話してしまいます。

リスクを見つけたら、避ける、軽減する、負担を共有する、受け入れるなどの候補を比べます。
記録には、担当者、次の判断日、監視する兆候を添えます。
一覧を作った時点で終えず、供給者や試験から新しい情報を得たら、影響と対応を更新します。
目的は不確実性をすべて消すことではなく、目標への影響を理解して選択できる状態を作ることです。

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