案の説明が具体的でも、実際に作り、使えるかを確かめるまでは、成立していない条件が残ります。
開発(Development)は、必要な成果を実現する方法を設計し、具体化と検証を進める活動です。
対象は製品、サービス、技術、業務の仕組みなどで、用語の範囲は文脈によって変わります。

何を成立させるかを決める

たとえば、建物の温度を監視するサービスを考えるとします。
センサーを設置するだけでなく、測定、通信、表示、異常時の対応がつながっている必要があります。
開発では、必要な条件を分け、それぞれをどの方法で実現し、どう確認するかを検討します。
技術的に動くことと、利用者の仕事へ役立つことは、別の疑問として扱います。

具体化と検証を往復する

最初は、限られた場所と条件で測定を試し、通信や設置に問題がないかを確認します。
結果から、端末、電池、記録の頻度などを調整します。
すべてを詳しく作る前に重要な疑問を確かめれば、前提が外れた場合に変える範囲を絞れます。
ただし、試す条件が本番と違うなら、何がまだ確認されていないかを残します。

完成の範囲を共有する

成果を誰へ渡し、何ができれば開発を完了とするかを確認します。
監視サービスなら、利用者が判断できる表示、運用の担当、障害時の情報も必要になるかもしれません。
実装や製作だけを開発の終わりにすると、提供へ必要な仕事が抜けます。
品質と受け入れの条件を、計画の段階から関係者とそろえます。

隣接する仕事との関係

研究、設計、開発、運用の境界は、対象と組織によって異なります。
呼称だけで担当を分けず、どの疑問を誰が解き、どの成果を引き継ぐかを具体化します。
市場へ提供するまでの広い活動は製品開発、ソフトウェアの具体化はアプリケーション開発で説明しています。
提供を続ける仕事はオペレーションへつなぎ、利用の結果も次の改善へ戻します。

参考資料