設計者と試験担当者が同じ試作品を見ながら相談できると、説明の行き違いにその場で気づけることがあります。
コロケーション(Co-location)は、チームや関係者を同じ場所に配置して働くことです。
製品開発では、情報の共有や部門間の相談をしやすくする配置として使われます。

近さが役立つ仕事を選ぶ

たとえば、医療機器の操作部を検討する際、設計、製造、利用場面を知る担当者が、模型を同じ場所で確認するとします。
形状の変更が組み立てや清掃へどう影響するかを、対象物を指しながら話せます。
図面や文章だけでは伝えにくい疑問を早く共有できる可能性があります。
一方、記録の整理や解析など、集中が必要な仕事では、常に声を掛けられる配置が負担になることもあります。

場所と仕事の約束を合わせる

同じ部屋に集める前に、共同で検討したい仕事、必要な設備、参加する人を決めます。
常時同席する方法に限らず、試作評価の期間だけ集まる方法もあります。
共有する資料の場所、相談できる時間、集中したい時間を示せば、近くにいる人へ際限なく割り込む運用を避けられます。
単に座席を近づけただけでは、部門の権限や評価の違いまで解決することはできません。

その場の会話を組織の情報にする

対面で決めたことにも、決定理由、影響する仕事、次の担当を記録します。
欠席者や別拠点の人が、後から同じ判断を参照できるようにするためです。
医療機器の例なら、形を変えた理由が清掃性なのか製造条件なのかを残しておくと、後の変更時にも判断できます。
口頭で伝わることを理由に記録を省くと、一部の人しか経緯を知らない状態になります。

配置の効果を確かめる

会話の量だけでなく、確認待ち、変更の手戻り、集中の妨げがどう変わったかを見ます。
分散チームでも、資料や相談の仕組みを整えることで、目的に応じた協働はできます。
コロケーションを全員に同じ形で求めるのではなく、実物の共有、専門家との対話、作業の集中という条件を比べて配置を選びます。

参考資料