開発案件を売上見込みだけで並べると、必要な投資や不確実さの違いを見落とすことがあります。
バブル図は、二つの軸に対象を配置し、円の大きさなどで別の量も表す図です。
製品開発では、案件の組み合わせや投資の偏りを検討するために使われます。

比較する三つの量

仮に、横軸を技術上の成功見込み、縦軸を事業の価値、円の面積を残りの開発費とします。
高い価値が見込まれても、大きな円が低い成功見込みの側に集まっていれば、不確実な案件への資源の集中を議論できます。
一方、確実そうな小規模案件ばかりなら、将来に向けた探索が不足していないかを考えられます。

軸は、判断したい問題に応じて選びます。
市場と技術の新しさ、短期と長期、戦略への適合など、異なる組み合わせもあります。
どの軸を使った図なのかを省略せず、値の定義と評価時点を示します。

表示の誤解を減らす

円の半径を金額に比例させると、面積の差が金額の差より大きくなります。
量を面積で表す場合は、その対応がわかる凡例を用意します。
色にも意味を与えるなら、同じ意味を一貫して使い、円が重なる対象を別の表でも確認できるようにします。

値の確かさにも差があります。
実績の多い案件の見積もりと、初期のアイデアの見積もりを、同じ精度で決まった点として受け取らないようにします。
前提が変わった際の位置の動きも、別の図で比較できます。

図から選択へ進む

見栄えのよい位置にある案件を自動的に採用する道具ではありません。
担当者の空き、案件どうしの依存、学習の価値、事業上の制約を合わせて判断します。
採用、継続、保留、中止を変えた理由を残し、次回の見直しへつなげます。

ポートフォリオのバランスを検討する材料として使い、前提の影響は感度分析でも確かめます。
円を増やす前に、会議で決めたい選択を明らかにします。

参考資料