役割や進め方について話し合った後、その約束が日々の仕事で使われるようになることがあります。
規範形成期(Norming)は、Tuckmanのチーム発達モデルで、メンバーが共通の期待や協働の進め方を形成していく状態です。
規範には文書にしたルールだけでなく、助けを求めるタイミングや異論の伝え方も含まれます。

共通ルールが役立つ場面

たとえば、仕様変更の連絡漏れが続いていたチームが、変更理由、影響を受ける仕事、決定者を同じ場所に記録すると決めたとします。
次の変更時に設計とテストの担当者がその記録を見て、自分の作業を調整できれば、合意が働いたことになります。
手順書を作っただけでは、まだその効果は確かめられていません。
利用しなかった人を責める前に、必要な場面で記録を見つけられたか、記載の負担が大きすぎないかも確認します。

例外を扱える約束にする

チームの約束は、具体的な困りごとに対応させます。
「迅速に共有する」だけでなく、納期に影響しそうな変更はいつ、誰に知らせるかを決めます。
緊急時の例外も用意し、後から理由を記録して共有する方法を示します。
すべての行動を細かく決めると、状況に合わせて調整する余地が減るため、判断に必要な境界を中心にそろえます。

ルールを見直す機会も設けます。
たとえば毎週の短い確認で、役立った約束と守りにくかった約束を一つずつ取り上げれば、変更を試せます。
新しいメンバーには、ルールの一覧に加え、なぜその約束ができたかを説明すると、例外を判断する材料になります。

仲のよさと成果を分ける

話しやすい雰囲気があっても、品質上の疑問を遠慮して言えなければ、協働の問題は残っています。
規範ができたかを判断するときは、意見の一致だけでなく、異論や支援の依頼を扱えるかを見ます。
発達段階を固定的な格付けとして使わず、メンバーや仕事が変わったときには前提を確認し直します。
自分たちで仕事を調整して成果を出す状態は機能期、対立の扱いは混乱期を参照してください。

参考資料