技術の開発計画と製品の発売計画を別々に作ると、必要な時期に能力が整わないことがあります。
ロードマッピングは、市場や事業の要求、提供する製品、必要な技術や資源を、時間と関係づけて検討する活動です。
できあがる図だけでなく、関係者の判断と前提をそろえる過程を含みます。

なぜ、何を、どう実現するか

仮に、省エネルギーを求める顧客向けに設備を改善するとします。
顧客が必要とする運用費の削減、製品に備える制御機能、それを実現するセンサーや分析の能力を、層に分けて並べます。
各層のつながりを描くと、技術を開発する理由と、製品として使える条件を共有できます。

時間軸には、必要な状態と、その前に確かめる条件を置きます。
単に発売日から逆算して作業を並べるだけでは、技術が成立しない場合の選択肢が抜けることがあります。
実験の結果によって方針を変える地点も示します。

関係者と前提をそろえる

市場、製品、技術の担当者が同じ図を見て、わかっていることと不足する知識を確認します。
顧客が重視する時期と、開発に必要な期間が合わないなら、提供範囲や技術の選択を見直します。
外部の技術を使う、段階的に提供するなどの案も比較できます。

矢印を描けば依存が解決するわけではありません。
誰が、何を、いつまでに確かめるかを行動へ落とし込みます。
判断した理由を残すと、関係者が変わっても、図の意味を追えます。

更新する条件

顧客要求、競争、技術の成立見込みが変わった場合は、図を見直します。
近い期間は具体的に、遠い期間は複数の選択肢を残すなど、確かさに応じて表現を変えます。
将来の全項目を、同じ強さの実施約束として扱わないようにします。

技術ロードマップやプロダクトロードマップは、扱う層や目的に応じた表現です。
ロードマッピングでは、それらの関係を話し合い、次の調査や投資を決めます。

参考資料