投資によって生まれる現金が、初期の支出をいつまでに埋め合わせるかを見る方法があります。
回収期間は、投資による追加の現金収支を積み上げ、初期投資を回収するまでの時間です。
OpenStaxの解説は、投資前との差分を累積して計算しています。

利益ではなく収支を積み上げる

仮に、設備へ120万円を支払い、その設備による純収入が毎年40万円ずつ生じるとします。
割引をしない単純な計算では、回収期間は三年です。
一年目からの収支が一定でない場合は、年ごとに積み上げて、どの時点で支出を賄うかを確認します。
期中の月数まで求める場合には、その期間の入金と支払いの分布について仮定が必要です。

現金の収支と、減価償却などを含む会計上の利益は区別します。
設備が作業時間を減らしても、支出が実際に減らない場合には、削減時間の全額を回収の現金へ置き換えないようにします。
生産量や人員配置がどう変わるかを確認し、投資による差分を記します。

回収後の結果も見る

回収期間が同じ二案でも、その後に得る収支が大きく異なる場合があります。
短い期間だけを見ると、長期に便益を生む設備が不利になる可能性があります。
終了時の費用や、早い段階で追加の設備が必要になる条件も確認します。
回収の早さと、投資全体の価値を別の指標で見ます。

通常の単純回収期間は、時間価値を割り引きません。
割引後の収支を積み上げる方法を使う場合は、割引率と計算方法を明示し、単純回収期間と区別します。
案件ごとに違う方法を混ぜた順位づけを避けます。

また、三年で回収できる予測があっても、その間の支払いに必要な資金があるとは限りません。
月ごとの収支、需要の遅れ、保守費用の変動も調べます。
回収前に需要が減る場合や、設備が使えなくなる場合の結果を確認すると、予測の前提が見えます。
この指標は、投資の早さを把握する補助として使い、NPVや実施条件と合わせて判断します。
実績が出た後も、予測した追加収支が生じたかを追い、未回収額の更新につなげます。

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