社内に技能や設備が足りない場合、外部の専門性を使って仕事を進める選択肢があります。
アウトソーシング(Outsourcing)は、それまで内部で行っていた、または内部で行える業務を、外部の組織へ委ねることです。
製品開発では、設計、試験、製造、運用など、異なる範囲で利用されます。

委ねる対象を成果で示す

たとえば、自社製品の温度試験を外部施設へ依頼するとします。
試験の回数だけでなく、確かめたい性能、条件、測定する情報、異常時の連絡方法を共有します。
結果に疑問が出たとき、測定記録や試料の状態を確認できるかも決めます。
指示どおり試験が終わったことと、自社の製品が求める条件を満たしたことは、別に判断します。

費用以外の依存を確認する

見積額に加え、依頼内容を説明する時間、確認の往復、変更への対応、成果を引き継ぐ作業を含めて比較します。
一度の試験では安くても、設計を変えるたびに長い待ちが発生するなら、開発全体の時間へ影響します。
社内に残すべき技能と、外部へ任せる技能も分けて考えます。
結果を評価する知識まで失うと、依頼先の説明を判断できなくなることがあります。

情報の取り扱い、成果の利用、再委託、担当者が変わった場合の引き継ぎなど、仕事を続ける条件も確認します。
自社の責任がすべて外部へ移ると考えず、何を自社が確認し、誰が承認するかを明確にします。
契約上の扱いが必要な事項は、組織の担当者と整理します。

委託と共同開発の違い

あらかじめ定めた仕事を依頼する場合と、課題や解決策を一緒に探す場合では、進め方が変わります。
試す内容が頻繁に変わるなら、固定した成果物だけでなく、相談と変更の決定方法も必要です。
関係の設計は協調型製品開発、離れた場所での連携はバーチャルチームとも関わります。
委託後も、目的と結果を確かめる責任を残します。

参考資料