会議で、事実の確認、心配、アイデアの提案が同時に進むと、参加者が互いを否定しているように見えることがあります。
6色ハット法は、考える方向を色で区別し、全員が同じ方向へ注意を向ける会議の方法です。
De Bono Groupの公式説明は、六つの思考の機能を切り替える使い方を示しています。

色と考える対象

  • 白:わかっている情報と不足する情報。
  • 赤:感情や直感。
  • 黒:問題、困難、うまくいかない理由。
  • 黄:便益や価値、成立する理由。
  • 緑:別の案や新しい可能性。
  • 青:目的、進め方、判断の整理。

参加者を「反対する人」「楽観的な人」に固定して割り当てる方法ではありません。
同じ人が方向を切り替えることで、人格と意見の対立を分けやすくします。
六色を常に同じ順で一度ずつ使う必要もなく、会議の目的に合わせて進行を決めます。

予約サービスの検討例

仮の例として、予約を取り消した顧客への通知を変更するとします。
白の時間には、取消件数、問い合わせ、現行の通知内容を確認します。
黄では、顧客が状況を理解できる便益を考え、黒では、誤った取消通知や二重送信の問題を挙げます。
緑では、通知文の変更だけでなく、履歴の表示や確認操作などの別案を出します。
青で、未確認の前提、採用する候補、次の試験を整理します。

赤の時間に出た不安を、事実がないからと消さず、感情として記録します。
一方、その不安を顧客全体の反応が確認された証拠として扱うこともできません。
事実と推測の区別は、色を切り替えても必要です。

この方法は、発言の方向をそろえる補助であり、正しい結論を保証する仕組みではありません。
顧客の意見が必要な論点は調査し、技術的な不確実性は試験で確かめます。
最後に決定者と担当者を明らかにし、会議で出た論点を次の行動につなげます。
帽子の名称を覚えることより、いま何を確かめているかを参加者が共有できることを優先します。

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