製品を検査する人によって合否が変わると、原因を調べても、作り方が変わったのか判定が変わったのかを区別できません。
品質管理の仕様と手順は、満たす特性と判定条件を定め、同じ条件で測定や確認を行えるようにするものです。
何を合格とするかと、どう確かめるかを対応させます。

判定に必要な条件

仮に、部品の寸法を確認するとします。
測る箇所、基準となる面、単位、許容範囲、温度などの条件を定めます。
使用する測定器や、その確認方法も指定し、値の意味をそろえます。

合否のしきい値だけでは、ばらつきの原因を調べられない場合があります。
測定値、製品や製造単位の識別、実施時刻、使った機器を記録すると、後から発生条件を比較できます。
記録する手間と、判断に必要な追跡の範囲を合わせます。

手順を実際に試す

経験者が読めばわかる説明でも、別の担当者には測定位置が伝わらないことがあります。
手順どおりに実行してもらい、解釈が分かれる箇所を確認します。
測定器の誤差や担当者間の違いが、製品の差より大きくないかも調べます。

抜き取りで確認する場合は、どの集団からどう選び、どの基準で判定するかを明示します。
一部が合格したことは、すべての個体が必ず適合するという保証とは異なります。
必要な保証の水準に応じて方法を選びます。

異常が出た後の行動

不適合を見つけた場合の隔離、再確認、連絡、処置の判断を手順に含めます。
値を書き換えて合格にすることと、根拠を持って再測定することを区別します。
手順を変更した場合は、版と適用の開始時点を残します。

また、顧客要求から決める仕様の許容限界と、工程の変化を調べる管理限界は、同じものではありません。
工程が安定していても、要求の範囲から外れている可能性があります。
品質と品質保証の中で、判定結果を工程の改善へつなげます。

参考資料