完成日を早めるために全員を急がせても、完成を決める作業が変わらなければ、日程は短くならないことがあります。
クリティカルパススケジューリングは、依存関係と所要期間を使って日程を計算し、完了を左右する経路や余裕を管理する方法です。
一般にクリティカルパス法(CPM)として扱われます。

計算する前に依存を確かめる

たとえば、試験装置を納める案件で、設計、部品調達、組み立て、性能確認の仕事を挙げます。
設計のすべてが確定しないと調達できないのか、一部の標準部品は先に手配できるのかを確認します。
作業の開始と終了を結ぶ条件を明らかにして、ネットワーク図へ表します。
希望する納期から日付を埋めるだけでは、実行可能な順序を確認できません。

早い開始と遅い開始を求める

前から順に計算し、各作業を最も早く始めて終えられる時点を求めます。
次に、計算した全体の完了時点から逆にたどり、完了を遅らせずに各作業を始められる最も遅い時点を求めます。
両者の差が作業の余裕を調べる材料になります。
最も長い経路に着目し、どこを短縮すれば完成日が変わるかを比較します。

調達の期間を短くする案なら、追加費用と供給の確かさを確認します。
検証を並行させる案なら、未確定の設計へ依存してやり直しが生じないかを調べます。
一つの経路を短くした結果、別の経路が完成日を決めることもあるため、再計算します。

実行中の更新が必要

日程は、完了した作業の実績と、残る作業の見込みから更新します。
当初の経路を固定して報告するだけでは、新しく生じた依存や遅れを捉えられません。
資源の取り合い、休日、外部の承認日も確認します。
計算は入力した前提に依存するため、細かな数値が正確な予測を保証するわけではありません。
期間の幅を扱う考え方はPERT法、資源の確保はリソース計画と合わせて検討します。

参考資料