残っている仕事が、期限へ向けてどう変わっているかを共有する図があります。
バーンダウンチャート(Burndown chart)は、横軸に時間、縦軸に残作業量を置いて、その推移を示す図です。
残作業は、項目数、時間の見積もり、ストーリーポイントなどで表せますが、何を数えるかをそろえる必要があります。

線の変化から話し合う

たとえば、10日の期間で20件の仕事を扱い、完成した項目を残数から除くとします。
数日間ほとんど線が下がらないなら、仕事が大きすぎる、確認待ちがある、実装後の試験が残るなどの可能性を調べます。
グラフだけで原因は決まらないため、実際の項目と状態を見ます。
見積時間を使う場合は、消費した時間ではなく、残る仕事へ必要な時間を更新します。

範囲の変更を読み分ける

5件完成して同時に5件追加された場合、残数だけなら変化がないように見えます。
線が下がった場合も、完成したのか、仕事を対象外へ移したのかを確認します。
変更が多い場合は、完成量と対象の総量を別に示すバーンアップチャートなども検討できます。
どの指標でも、何を変えたかを記録しなければ、進み具合を誤解する可能性があります。

理想線へ合わせることを目標にしない

一定の割合で減る線は、比較のための単純な仮定です。
実際には、仕事の順序や確認の時点によって、減り方は変わります。
線を整えるために未完成の仕事を完了扱いにすると、判断の材料を失います。
完成の定義を満たしたかと、スプリントゴールへの進捗を合わせて確かめます。

使える範囲

バーンダウンはスクラムを補う道具であり、スクラムで必須の作成物ではありません。
完了量は、顧客価値や個人の能力を直接示す指標でもありません。
見通しと問題を話し合い、必要な計画の調整へ使います。
期間の基本はスプリント、仕事の候補と順序はプロダクトバックログで説明しています。

参考資料