機器の状態を確かめるために現場へ行く仕事は、離れた場所から必要な値を取得できれば変えられる可能性があります。
モノのインターネット(IoT)は、センサーや制御機能を持つ物理的な機器をネットワークにつなぎ、データの取得や状態の変更に使う仕組みです。
接続することに加え、そのデータを使ってどの行動を変えるかを設計します。

機器から判断までの流れ

仮に、飲食店の冷蔵庫の温度を監視するサービスを考えます。
温度を測る機器、値を送る通信、記録を保存する仕組み、異常を知らせる表示が必要です。
さらに、通知を受けた人が何を確認し、誰に連絡するかまで決めないと、測定値が増えるだけになります。

温度が上がった理由も一つではありません。
扉を開けた直後なのか、機器の不調なのかを区別するには、測定の間隔や、状態が続いた時間を考慮します。
通知の条件は、実際の利用場面で役立つかを確かめて調整します。

接続が切れたときの動作

通信がない状態と、温度が正常である状態は異なります。
最後の値を正常な最新値のように表示すると、異常を見逃す原因になります。
測定時刻、受信時刻、未受信の状態を分けて示します。

遠隔操作を行うなら、命令が届いたか、機器が実際に動いたかも区別します。
ネットワークが使えない場合に機器側でどこまで動作するかを決め、復旧後に記録や命令が重複しないかを試します。
機器の交換後も、測定値が正しい店舗と設備に対応している必要があります。

継続運用を含めた製品設計

設置、電池交換、故障対応、ソフトウェア更新、廃棄までを提供の費用に含めます。
機器を識別し、操作できる利用者を制御することも、遠隔サービスを継続するための機能です。
試験では動いた構成でも、設置場所が増えると保守の移動費が採算に影響することがあります。

データの品質と、機器を通じたサービスの運用を一緒に検討します。
データ量が増える場合はビッグデータの処理方法も関係しますが、まず必要な判断と測定条件を定めます。

参考資料