経験の少ない仕事では、所要期間を一つの数値だけで表すと、不確実さが見えなくなります。
PERT(Program Evaluation and Review Technique)は、作業の依存関係と期間の見積もりを用いて、プロジェクト日程を分析する方法です。
代表的な計算では、楽観、最頻、悲観の三つの見積もりから期待値を求めます。

三つの条件を区別する

たとえば、新しい試験プログラムの準備が、順調なら2日、最もありそうなのは4日、問題が多い場合は8日と見積もられたとします。
古典的なPERTの加重平均は、楽観値と最頻値の4倍と悲観値を足し、6で割ります。
この例は、(2+4×4+8)÷6で約4.3日です。
小数まで計算できても、4.3日で終わると確約する数値ではありません。

三つの値を尋ねるときは、どんな条件を想定したかも記録します。
悲観値に外部の承認待ちを含めるかどうかが違うと、担当者同士の数値を比べにくくなります。
必要な前提と、想定していない重大な変更も明らかにします。

仕事のつながりへ反映する

各作業の見積もりを依存関係へ置き、どの経路が完成日へ影響するかを調べます。
試験の準備が長引けば、装置の評価や報告も遅れるのかを確認します。
時間のかかる仕事だけでなく、ばらつきが大きく、後の仕事へ影響する作業を見つけるために使えます。
調査や事前試験で不確実さを減らせるなら、その活動も検討します。

計算の限界

各作業の期待値を単純に足したものが、常に全体の平均完了期間になるとは限りません。
並行する経路や、同じ原因で複数作業が遅れる関係があるためです。
重要な判断へ使う場合は、仮定を明確にし、必要に応じて日程リスクの分析を加えます。
新しい実績が得られれば、当初の三点を使い続けず、残る仕事の見込みを更新します。
経路の基本はクリティカルパス、見積もり全体の整理はプロジェクト資源見積もりで扱います。

参考資料