新しい製品を考えるとき、一つの機能案だけを詳しくしても、よりよい解き方を比較できません。
アイデア創出は、顧客の問題や事業の機会に対して、異なる解決策の候補を作る活動です。
PDMAの用語集も、顧客の問題への幅広い解決策を生む活動として扱っています。

問題の情報を持ち寄る

仮の例として、宿泊施設で忘れ物の返送に時間がかかる問題を考えます。
発想の前に、問い合わせ、保管、持ち主の確認、発送の流れを調べます。
顧客が写真で確認する案、保管場所の番号を統一する案、発送を外部へ依頼する案では、解く箇所が異なります。
困った場面の記録を使うと、思いついた技術の用途探しだけに偏ることを防ぎやすくなります。

営業や受付だけでなく、清掃、保管、発送に関わる人にも聞きます。
問い合わせの返答が遅い原因が、顧客の説明不足なのか、保管品を探せないことなのかで、必要な案が変わるためです。
原因が未確認なら、確定した問題のように書かず、次に調べる仮説として残します。

案の作り方を変える

個人で考える、他者の案を組み合わせる、別の業界の方法を借りるなど、複数の進め方を使えます。
同じ種類の案が続くなら、利用者、作業時期、料金、担当者を変えて考えます。
たとえば発送を早めるだけでなく、忘れ物の発生や問い合わせの往復を減らす方向も候補になります。

集めた案は、短い名前だけでなく、誰のどの作業をどう変えるかまで記録します。
重複をまとめるときには、似た仕組みでも対象者や条件が違う案を消さないようにします。
発想後は、目的への適合、検証の費用、運用の条件を使って次の候補を絞ります。
案の数は探索の材料ですが、需要や収益の証拠ではありません。
採用案、保留案、不成立の理由を残し、観察や試作の結果から新しい案を追加できる状態にします。
こうすると、発想会議と日常の製品判断をつなげられます。

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