担当者を決めても、仕事の接点や判断の優先度がそろわなければ、チームの成果はまとまりません。
チームリーダー(Team leader)は、共通の目的へ向けてメンバーの仕事を調整し、必要な判断と支援を進める人です。
人事評価をする管理職と同じ人であるとは限りません。

目的を日々の選択へつなげる

たとえば、計測器の試作チームで、担当者ごとに別の性能を優先しているとします。
リーダーは、今回確かめたい顧客の用途と、試作品で必要な条件を共有します。
測定精度を重視する部分と、次回まで変更できる部分を分ければ、担当者が作業の順番を判断できます。
毎日の細かな方法を指定するより、何を達成すれば次へ進めるかをそろえます。

チーム内外の支援を調整する

進捗を確認するときは、作業率に加えて、判断待ちや支援の必要性を扱います。
試験設備が足りないなら、設備の予約を変える権限を持つ人へ相談します。
技術の検討が止まっているなら、専門家を加えるか、疑問を小さな試験へ分ける方法を考えます。
チーム内で決められない問題は、選択肢と影響を示して上位の判断へつなぎます。

リーダーがすべての問題を自分で解くと、他のメンバーが情報を得たり判断したりする機会が減ります。
担当者へ任せる範囲、相談してほしい条件、次に確認する時点を共有します。
専門家が判断する事項は、その技能と責任を尊重して扱います。

肩書より責任の境界

プロジェクト全体を率いるプロジェクトリーダーや、部門の管理者と分かれる場合は、日程、予算、人員の決定者を確認します。
チームリーダーに責任だけを持たせても、資源を確保する仕組みがなければ調整できません。
また、スクラムではスクラムマスターを作業を割り当てる上司と扱わないため、名称の類似から職務を重ねないようにします。
役割を決める際は、最近困った判断を挙げ、それを誰が扱うかから具体化します。

参考資料