専門分野の知識を育て、同じ種類の仕事を安定して行うには、職能を中心に組織する方法があります。
機能別チーム(Functional team)は、設計や製造などの職能の中で仕事を行うチームです。
製品開発の組織形態では、案件を職能ごとに分け、それぞれを担当する部門の管理者が進める方式も指します。

専門性を維持する働き

たとえば、複数の製品を扱う企業で、材料の評価を一つの専門部門が担うとします。
共通の試験設備、評価の技能、過去の知識を集め、異なる案件へ利用できます。
部門の中で技能を育成し、共通の基準を維持することにも役立ちます。
一方、案件の担当者が必要とする時期と、部門が考える優先順位が一致するとは限りません。

部門の接点を明確にする

材料の評価を依頼するなら、用途、必要な条件、試料、結果を使う時期を共有します。
依頼する側は、何を判断したいかを説明し、評価部門は方法と制約を伝えます。
資料を渡して返事を待つだけでは、不明点の往復で時間がかかることがあります。
途中で条件が変わった場合の連絡と、優先順位を調整する人も決めます。

全体の結果を見失わない

各部門が自分の作業時間を短くしても、受け渡しの待ちが長ければ、製品の開発期間は減りません。
評価が終わっても、設計側が結果を使えなければ目的へつながりません。
部門の成果と、案件全体の成果を合わせて確認します。
繰り返して調整が必要な部分には、部門を越えて話す機会を作ります。

他の構造との組み合わせ

職能横断チームを作りながら、技能や人員の育成を機能部門で担うこともあります。
二つを完全に排他的な組織と考えず、案件の判断、人員、評価を誰が持つかを確認します。
軽量級チームは部門への資源依存が大きく、重量級チームは横断的な調整権限を強める類型です。
名称の優劣ではなく、必要な判断へ合う構造を選びます。

参考資料