各担当者が予定どおり作業していても、成果を組み合わせる段階で食い違うことがあります。
チーム協力(Team cooperation)は、共通の目的へ向けて、メンバーが情報や技能を使い、互いの仕事を支えながら進めることです。
仲がよいことや、相手の依頼をすべて引き受けることだけでは判断できません。

自分の作業の先を共有する

たとえば、機器の設計担当者が部品を変更した場合、その情報は図面の修正だけで終わりません。
調達には供給条件、製造には作業手順、試験には検証内容への影響があります。
誰に何を伝える必要があるかを確かめ、他の担当者が判断できる時点で共有します。
自分の作業が完了した後に知らせるだけでは、他部門のやり直しが増えることがあります。

支援を求められる状態を作る

作業が止まったときには、困っている内容、必要な支援、いつまでに必要かを示します。
たとえば「試験が遅れている」という報告より、「再現条件の確認を一緒に行う人が必要」と伝えるほうが、協力の方法を選べます。
支援する側も、自分の仕事への影響を知らせ、無理な兼任を避けます。
チーム全体で完成させる仕事を絞れば、個人の善意だけに依存せず調整できます。

会議では、進捗の報告に加えて、引き継ぎの条件や未解決の疑問を扱います。
同じ用語で違う状態を指していると協力がずれるため、完成した成果の例や確認条件をそろえます。
必要な反対意見を出せることも、品質を守る協力の一部です。

協力の偏りを見つける

同じ人に相談や手伝いが集まっているなら、負荷、技能の共有、担当の分け方を見直します。
助けた回数だけを評価すると、仕事を他の人が進められる仕組みづくりを見落とすことがあります。
協力によって確認待ちややり直しが減ったか、必要な情報を得られたかを確認します。
コロケーションは協力を支える配置の一つですが、同じ場所にいるだけでは目的や責任はそろいません。
日常の約束については規範形成期も参照してください。

参考資料