新しい製品案を見せると「便利そうだ」と言われても、どの場面で使うのか、既存の方法から乗り換えるのかはわかりません。
コンセプトテストは、開発初期の製品やサービスの案を対象顧客に示し、理解、魅力、懸念を調べる方法です。
説明文や図、簡単な模型などを使い、製品案が顧客の状況に合うかを確かめます。

説明する条件をそろえる

仮に、建設現場の資材を共同配送するサービスを考えるとします。
「配送を効率化する」という説明だけでは、参加者が別々のサービスを想像して答える可能性があります。
集荷する時間帯、配送する地域、料金の考え方、申込み期限を示すと、案への具体的な反応を聞けます。

複数案を比較する場合は、説明の詳しさや見た目もできるだけそろえます。
一方だけに精巧な動画を付けると、サービスの違いと表現の効果を切り分けにくくなります。
提示順が回答に影響する可能性も考え、同じ案を常に最初に見せることを避けます。

感想の理由を調べる質問

最初に参加者の現在の仕事や困りごとを聞き、その後に案を示すと、提案が回答を誘導する影響を減らせます。
案を見せた後は、次のような質問で理解と利用場面を確かめます。

  • このサービスを、どのようなものだと理解しましたか。
  • 最近の仕事なら、どの場面で利用を考えますか。
  • 今の手配方法と比べて、どこが変わりますか。
  • 利用を見送るとすれば、何が理由になりますか。

共同配送の例なら、好意的な評価でも「申込み期限に間に合わない」「現場の予定が直前まで決まらない」とわかることがあります。
この場合は、説明を改善するだけで済むのか、提供条件そのものを変える必要があるのかを判断します。

購買意向と実際の行動

コンセプトテストでは、主に説明に対する理解や態度を調べます。
「使いたい」という回答から、実際の購入数をそのまま予測することはできません。
費用の承認や乗り換えの手間を、回答時には十分考えていない場合があるためです。

反応を踏まえてコンセプトステートメントを修正し、次に条件を示した見積もりや試験利用などで行動を確かめます。
画面を実際に操作できるかを調べるユーザビリティテストや、支払意思の調査とは、何を結論にできるかを分けて設計します。

参考資料