既存製品を改善したいのに、機能を追加する案しか出ないことがあります。
SCAMPER法は、対象への問い方を変えて発想を広げる方法です。
Bob Eberleの原著の出版社紹介は、組み合わせや想像を使う創造的活動として説明しています。

七つの切り口を使う

SCAMPERは、置き換える、組み合わせる、応用する、修正する、別の用途に使う、取り除く、逆転や再配置をする、という切り口をまとめたものです。
すべての問いに同じ数の案を出す必要はありません。
案が止まったときに、対象の部品、作業、利用者、時期を変えて問い直します。

仮の例として、雨の日に持ち運ぶ折り畳み傘のケースを考えます。
素材を替える、鞄の外側に固定する機能と組み合わせる、使用後に乾かす場所へ転用する、留め具をなくす、開く方向を逆にするなどの案が出せます。
「大きくする」と「小さくする」も、入れやすさと携帯性の別の問題を扱えます。
どの不便を減らしたい案なのかを添えて記録します。

変化を顧客の条件へ戻す

問いを埋めること自体を目的にすると、変わっているだけの案が増えます。
傘の例なら、濡れた状態で入れられるか、鞄へ水が移らないか、乾かす手間が増えないかを試します。
部品を削除する案には、なくした部品が担っていた機能が残るかを確認します。
組み合わせる案には、重さ、費用、洗いやすさへの影響もあります。

最初の利用状況の理解が誤っていれば、七つの問いを使っても有効な案にはつながりません。
利用者が本当に困る場面を観察し、複数の案を試作品で比較します。
SCAMPERは解決策を増やすための手がかりであり、需要や実現性を判定する方法は別に必要です。
結果には、切り口、案、解く問題、確認すべき前提を残すと、別の参加者も案を発展させられます。
既存製品に限定せずサービスの手順にも応用できますが、作業を入れ替えるときは前後の依存関係を確認します。

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