部門ごとの作業は改善されても、受け渡しで仕事が止まる場合、全体の結果へ責任を持つ人が必要になります。
プロセスオーナー(Process owner)は、複数の活動から成る仕事の流れについて、その目的、全体の成果、継続的な改善に責任を持つ人です。
新製品開発では、開発プロセス全体の結果を扱います。

部門を越えた結果を見る

たとえば、各部門の審査時間は短いのに、新製品の承認まで何週間もかかるとします。
プロセスオーナーは、どこで資料が待ち、どの情報が差し戻されるかを調べます。
営業、設計、製造など、別々の管理者が持つ条件を合わせ、流れ全体を変える判断を進めます。
一部門の効率だけを上げても、ほかの場所へ待ちを移すだけかもしれません。

権限と指標をそろえる

役割を置く際には、対象プロセスの始まりと終わり、決められる事項、使える資源を明確にします。
承認までの時間に加え、判断の品質、手戻り、得られた事業上の結果などを確認します。
書類の処理件数だけを増やすと、価値の低い案件を早く進めてしまうことがあります。
何を改善したいかに応じて、指標と事例を組み合わせます。

日々の運用と分担する

オーナーが毎回の会議をすべて進行する必要はありません。
日々の案件の流れはプロセスマネージャーへ、利用の支援や教育はプロセスチャンピオンへ任せる分担もあります。
ただし、任せた後も、全体の結果と必要な変更への責任は残ります。
組織によって名称は異なるため、どの判断を誰が引き受けるかを具体的に合意します。

仕組みを使う側の情報を戻す

手順を決めて配布するだけでは、実際の負担や例外が見えません。
現場から、使えなかった条件、重複した作業、不足した判断基準を聞きます。
小さく変更を試し、結果から標準を更新する流れを作ります。
全体の構成は製品開発プロセス、導入の実行は実装チームも参照できます。

参考資料