案を広げたあとには、どれを詳しく調べるかを決める必要があります。
収束思考は、選択肢を目的、証拠、制約に照らして整理し、実行や検証に進める候補を選ぶ考え方です。
Design Councilのダブルダイヤモンドは、問題と解決策のそれぞれで、広げる活動と絞る活動を組み合わせています。

絞る前に基準を共有する

仮の例として、クリーニング店の受け取り待ちを減らす案を検討します。
通知の改善、受け取り専用窓口、ロッカーの設置は、いずれも待ち時間に関係しますが、必要な場所や運用が違います。
「すぐできる」という一つの基準だけなら、効果が小さい案を選ぶ可能性があります。
待ち時間、店舗の面積、利用者の負担、費用を分け、必ず満たす条件も決めます。

次に、それぞれの案について、観察した事実と予想を区別します。
ロッカーが便利という意見は、設置後の利用率の証拠にはなりません。
一部の利用者に試してもらえるなら、その結果で判断を更新します。
反対意見も、好みの違いと、運用上の制約の指摘を分けて記録します。

一案に固定する以外の結論

収束の結果は、完成案を一つ選ぶことだけではありません。
似た案を統合する、条件の違う二案を小さく比較する、情報不足の案を保留する方法もあります。
調査費用が小さく、結果で採否が変わるなら、推測で順位を決めるより先に試す価値があります。
次の活動の目的と期限に合わせて、必要な絞り込みの程度を選びます。

多数決は、参加者の支持を知る手段です。
顧客の需要や技術的な実現性まで票数で確定できるわけではありません。
選んだ理由、残る不確実性、再検討する条件を残せば、会議後に都合のよい説明へ変わることを防ぎやすくなります。
候補を落とす過程で共通の前提が疑わしいとわかった場合には、発散へ戻ることも含めます。
収束と発散を往復するために、何を根拠に範囲を変えたかを記録します。

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