新製品は、技術を作るだけでも、顧客の希望を集めるだけでも市場へ届きません。
新製品開発(New Product Development、NPD)は、戦略、機会の探索、案の具体化と評価、設計、提供の準備、市場投入を結びつける活動です。
新しさは世界初だけでなく、自社にとって新しい製品やサービスを指す場合もあります。

顧客と事業の前提を分ける

たとえば、工場向けに設備の異常を知らせるサービスを開発するとします。
誰がどの異常を早く知りたいか、現状で何に困るかを調べます。
同時に、検知の方法、設置の条件、費用を負担する人、保守の仕事も検討します。
利用者が便利と感じても、継続して提供できる費用や体制がなければ、事業としては成立しないかもしれません。

不確実なところから学ぶ

最初から詳細な機能一覧を固めず、外れれば大きな影響がある前提を選んで確かめます。
異常の例なら、必要な精度を現場で得られるか、通知を受けた人が対応できるかを小さな範囲で試します。
技術試験、顧客との対話、試作品の利用など、疑問ごとに方法を選びます。
得た結果から、顧客、提供方法、設計を見直します。

市場投入へ必要な仕事

開発が進んだら、生産や配布、販売、教育、サポートへつなぎます。
試作で一度動いたことと、同じ品質で繰り返し提供できることは違います。
利用開始後の問題を受け取る責任も決めます。
新製品を市場へ出す活動と、出した後の改善が途切れないようにします。

プロセスを案件に合わせる

初めて扱う技術と、既存製品の小さな変更では、必要な調査と投資が異なります。
派生プロジェクトやブレイクスループロジェクトなどの性格を見て、確認と判断の細かさを選びます。
製品開発と同じ範囲で使われる文献もあるため、名称だけで普遍的な境界を設けないようにします。
共通の仕事と判断の設計は製品開発プロセスで扱います。

参考資料