市場へ出した直後の製品は、知っている人も、導入の経験も限られていることがあります。
導入期(Introduction stage)は、製品ライフサイクルの分類で、市場投入後の初期の普及段階です。
需要と売上の推移を見るための概念で、発売から一定の日数で終わる期間を意味しません。

最初の採用条件を確かめる

たとえば、工場向けの新しい診断機器を販売するとします。
性能に関心があっても、設置、教育、既存設備との接続が障害となるかもしれません。
問い合わせ数だけでなく、どの顧客が試し、何が導入を妨げ、誰が購入を判断するかを確認します。
少数の初期顧客の要望が、後に広い市場でも同じとは限らないため、対象を明確にします。

提供を支える能力

販売の説明、試用の支援、保守、供給をそろえます。
顧客が使い始められなければ、販売した台数が増えても価値を確認できません。
初期には想定外の質問が出るため、問い合わせを設計や説明の改善へ戻す責任を決めます。
導入支援へ必要な時間と費用も、継続して提供できるかを判断する材料です。

次の投資をどう決めるか

販売が増えない場合、認知が足りないのか、提供条件が合わないのか、用途の選択が違うのかを調べます。
広告だけを増やす前に、利用や購入へ進んだ人と進まなかった人の違いを確かめます。
根拠が増えた条件へ資源を使い、弱い前提には別の確認を行います。
売上予測だけを詳しくしても、需要の証拠が増えるわけではありません。

段階の分類を予測の保証にしない

導入期を経れば必ず成長期へ進むとは限りません。
一部の顧客だけで続く、用途が変わる、提供を終えるなどの可能性があります。
対象を製品分野、ブランド、個別機種のどれにするかでも、見える推移は違います。
分類を原因の代わりに使わず、実際の需要と行動を調べます。
投入までの活動は新製品開発、提供開始の条件はリリース計画も参照できます。

参考資料