ある方法が他社で成功していても、自社へ同じ形で導入すれば同じ効果が得られるとは限りません。
ベストプラクティス(Best practice)は、特定の目的と条件において、よい成果を上げる実践として参照される方法です。
あらゆる場面で最善だと証明された方法という意味で使うと、適用条件を見失います。

成果と方法の関係を調べる

たとえば、開発初期に製造担当者が参加する実践を取り入れたいとします。
効果を判断するには、会議へ出席したかだけでなく、どの設計上の疑問を早く検討できたかを確かめます。
参加者に必要な情報や変更へ働きかける権限がなければ、形式だけが残る可能性があります。
ほかの組織で成功した背景を、自社の条件と比較します。

採用前に確かめること

まず、自社のどの問題へ使うかと、改善した状態を具体化します。
次に、実践へ必要な技能、情報、資源、判断権限を確認します。
設計変更を減らしたい例なら、小さな案件で試し、早期に発見した問題と、追加された負担を記録します。
効果がないときは、方法そのものと導入の条件を分けて検討します。

標準化した後も見直す

有効だった方法を標準へ加えると、同じ問題への対応を共有できます。
ただし、標準を使った条件と、例外が必要な場合も残します。
製品の複雑さやチームの技能が変わると、適した実践も変わるためです。
「標準だから」という理由だけで、現場の問題を無視しないようにします。

複数企業の調査で方法と成果に関連が見られても、すべての条件で原因と結果が確定するわけではありません。
研究や事例の測り方、対象、不明な要因を読み分けます。
名称が魅力的かより、自社で得た証拠を次の判断へ使います。

調査の方法はベストプラクティス調査、比較の定義をそろえる活動はベンチマーキングで説明しています。
現場へ普及させる際はプロセスチャンピオンの支援も関わります。

参考資料