新しい製品の不確実性を受け入れ、自分の課題へ早く使い始める顧客がいます。
アーリーアダプターは、イノベーションの普及を扱うRogersの分類で、比較的早い時期に採用する層です。
フロリダ大学の解説も、採用の早さに基づく分類を紹介しています。
新製品を買う人すべてや、流行に敏感な性格の人すべてを指す言葉ではありません。

早く採用する理由を調べる

たとえば、現場写真を自動整理するサービスを、建設会社が早期に使い始めるとします。
写真の整理に強い負担があり、未完成の部分を自社で補っても改善したいのかもしれません。
新技術を試す予算がある、担当者に知識があるなど、ほかの条件も考えられます。
採用した事実だけから、一つの動機を決めつけないようにします。

調査では、どんな出来事が導入のきっかけになり、何を比較し、どの不確実性を受け入れたかを聞きます。
不足する機能をどう補い、どれほど支援を必要としたかも記録します。
その条件がわかれば、早期版で確かめるべき便益と、通常提供へ向けた不足を分けられます。

初期の反応を広げすぎない

早期の利用者が手厚く協力してくれても、次の顧客が同じ手間をかけるとは限りません。
写真の例で、顧客が独自の変換プログラムを作って使っているなら、製品だけで仕事を終えられたわけではありません。
通常の顧客にも必要な補助なら、提供内容へ含めることを検討します。
好意的な反応と、再現可能な利用結果を区別します。

要望をすべて取り込むと、一社の特殊な条件へ製品が寄る場合があります。
他の候補顧客でも同じ問題があるかを確かめ、共通する便益を選びます。
共同開発の相手、購入する顧客、調査協力者としての役割も分けます。

固定した人物分類にしない

同じ会社や個人でも、技術の種類と用途によって採用の時期は変わります。
ある製品を早く使った人が、どの新製品でもアーリーアダプターになるわけではありません。
対象となる製品と市場の中で、実際の採用の条件を調べます。
また、研究上の分類の比率を、自社の市場へ無条件に当てはめて売上を予測しないようにします。

初期顧客から得た学びを、次の顧客への提供条件へ変えることが必要です。
移行時の違いはキャズム、主流市場の条件はアーリーマジョリティ、先進的なニーズを持つリードユーザーとは分類の軸を区別します。

参考資料