業務を画面へ置き換えても、利用者が必要な判断や例外へ対応できなければ、仕事は楽になりません。
アプリケーション開発(Applications development)は、利用者の目的を満たすソフトウェアを、設計、実装、検証し、利用へ移す活動です。
ここでは、業務や顧客の課題を解くアプリケーションを対象にします。

操作の前に仕事を理解する

たとえば、設備点検の結果を記録するアプリを作るとします。
入力項目を並べる前に、誰がどこで記録し、誰が結果を確認し、異常があれば何をするかを調べます。
地下や屋外で通信できない場合や、手袋で操作する場合も、設計の条件になります。
通常の流れだけでなく、入力をやり直す、端末を失う、担当が交代する場面も確認します。

小さな流れを動かす

最初は、点検対象を選び、記録し、結果を参照する一つの流れを実現します。
利用者に試してもらい、項目の意味、操作の迷い、必要な情報を確かめます。
同時に、データを正しく保存できるか、利用権限が適切か、失敗時に回復できるかを検証します。
見た目が動く試作品と、実際の業務へ使える状態は区別します。

公開後まで設計する

開発には、配布、既存データの移行、問い合わせ対応、更新の方法も含まれます。
点検のアプリなら、設備や帳票が変わった際に、項目を誰が修正するかを決めます。
記録の欠落や誤りを見つけるための情報も用意します。
実装が完成しただけで、提供を続けられるとは判断できません。

進め方を選ぶ

要件、設計、実装、検証という活動は、必ず一度ずつの順番で行うとは限りません。
不確実さの大きい部分を小さく試す、外部の条件が確定している部分を先に設計するなど、状況に合わせて組み合わせます。
方法の違いはアジャイル製品開発とウォーターフォール法で扱います。
継続した提供はオペレーション、作る理由と優先順位はプロダクトマネジメントへ結びつきます。

参考資料