優れた開発手順を定めても、資料の準備や判断の予定がそろわなければ、案件は途中で止まります。
プロセスマネージャー(Process manager)は、仕事や案件がプロセスを円滑に進むよう、日々の運用と調整を担う人です。
製品開発では、アイデアや案件の流れ、確認の抜け、判断待ちなどを扱います。

流れのどこが止まるかを見る

たとえば、製品案の審査で、毎回技術評価の情報が直前までそろわないとします。
プロセスマネージャーは、案件の担当者、評価を行う人、審査する人へ必要な情報と期限を確認します。
不足が単なる準備の遅れなのか、評価設備が使えないためなのかを分けます。
会議の日付だけを動かしても、原因が解消したとは限りません。

判断者へつなぐ

資源や優先順位を変える必要がある場合、プロセスマネージャーがすべてを決めるとは限りません。
どの案件へ何が必要か、遅れがどこへ影響するかを示し、権限を持つ人へ判断を求めます。
案件を進めることだけを目的に、必要な確認を省略しないようにします。
保留の案件には、再開の条件と次に確認する時点を残します。

運用の情報は、一覧と具体的な事例で共有します。
案件数、待ち時間、差し戻しの理由を見れば、個別の問題と繰り返す構造上の問題を分けて検討できます。
指標を細かく集める前に、誰がどの判断へ使うかを決めます。

オーナーや案件リーダーとの違い

プロセスオーナーは、流れ全体の目的と結果への責任を持ち、仕組みの変更を進めます。
プロジェクトリーダーは、特定の案件の目的達成を率います。
プロセスマネージャーは、複数案件を通す日々の運用へ目を向けます。
名称が異なる組織でも、実際の責任をこのように分けて考えられます。
手順が現場へ合わない場合は、運用の工夫で吸収し続けず、オーナーへ改善の材料を返します。

参考資料