既存部門の専門性や資源を使いながら、新製品の開発を調整する方法があります。
軽量級チーム(Lightweight team)は、メンバーが主に機能部門へ所属し、必要な資源を各部門に依存して進める製品開発チームです。
軽量という名称は、案件の重要度や難易度が低いという意味ではありません。

調整役が進める仕事

たとえば、既存の測定器へ新しい通信機能を追加する案件を考えます。
設計、品質保証、営業の担当者は、それぞれの部門で仕事を持ちながら開発へ参加します。
リーダーは、仕様の接点、判断の期限、必要な試験をそろえ、部門ごとの予定を調整します。
自分で人員を追加できない場合は、部門長へ必要な支援を具体的に伝えます。

兼任の負荷を計画へ反映する

参加者の名簿があっても、使える時間が確保されたとは限りません。
通信機能の例なら、試験担当者が他製品の不具合対応も担う場合、予定した週に評価できるかを確認します。
必要な作業量、実施時期、代わりの担当を部門と合意し、遅れそうな兆候を共有します。
日程表だけを更新しても、実際の資源の競合は解消しません。

部門ごとに変更の決定が分かれるため、共通の仕様と変更記録も必要です。
ある部門で決めた通信方式の変更が、試験設備や顧客への説明へ影響するなら、関係する担当へ伝えます。
影響を受ける仕事と判断者を記録すると、調整漏れを減らせます。

適する条件と限界

部門の標準技術を利用でき、既存の役割分担で仕事を進めやすい案件では、この形を検討できます。
ただし、部門間の利害が大きく異なり、製品全体のために資源を振り替える判断が頻発すると、調整役の権限だけでは足りないことがあります。
その場合は、上位者による調整や、重量級チームのような権限設計を検討します。
軽量級か重量級かを優劣で選ばず、判断の種類と必要な支援から考えます。
チーム内部の仕事の進め方はチーム協力も関連します。

参考資料