チームのメトリクス
ソフトウェア開発チームのパフォーマンスを表すメトリクスとして有名なものに「Four Keys Metrics」があります。
- デプロイの頻度 - 組織による正常な本番環境へのリリースの頻度
- 変更のリードタイム - commit から本番環境稼働までの所要時間
- 変更障害率 - デプロイが原因で本番環境で障害が発生する割合(%)
- サービス復元時間 - 組織が本番環境での障害から回復するのにかかる時間
ref. https://cloud.google.com/blog/ja/products/gcp/using-the-four-keys-to-measure-your-devops-performance
チームのコラボレーションを表すメトリクスとしては、Jean Tabaka『Collaboration Explained』のメトリクスが広く知られています。これはチームメンバーが以下の項目を自己評価して、レーダーチャートにするというものです。チームのふりかえりなどで活用できるでしょう。
- 自己組織化:チームは、トップダウン型の指示統制組織とは対照的に、自己組織化されています。
- 意思決定の権限:チームは、外部の権威に指示されるのではなく、議論、評価、意思決定を行う権限を与えられています。
- ビジョンと成功への信念:チームメンバーはプロジェクトのビジョンと目標を理解しており、チームとしてあらゆる問題を解決し目標を達成できると心から信じています。
- コミットしたチーム:チームメンバーは、個人の成功をどんな犠牲を払ってでも追求するのではなく、チームとして成功することにコミットしています。
- 相互信頼:チームは、恐れや怒り、いじめを感じることなく行動する能力を継続的に改善していくことに自信を持っています。
- 参加型の意思決定:チームは、権威主義的な意思決定に屈したり、他者の決定に甘んじたりするのではなく、参加型の意思決定を行っています。
- コンセンサス主導:意思決定はリーダー主導ではなく、コンセンサス(合意)に基づきます。チームメンバーは自由に意見を共有し、最終決定に参加します。
- 建設的な意見の対立:チームは、決定を取り巻く様々な選択肢や影響について交渉し、最良の結果をもたらす解決策を作り出すことができます。
ref. https://leadinganswers.typepad.com/leading_answers/2008/02/collaboration-t.html